201902241 AIRAで開催している日本語教室・イブニングクラス主催で、日本語を教えるボランティアを対象に「地域日本語教室のあり方~共に暮らす仲間として~」をテーマとした講演会が開催されました(No.18-20)
   日 時:2019年2月24日(日)10:00~12:20
   場 所:あびこ市民プラザ ホール
   テーマ:「地域日本語教室のあり方~共に暮らす仲間として~」
   講 師:北村弘明氏(聖徳大学言語文化研究所長、文学部文学科教授)
   参加者:46名(市内:35名、柏市8名、松戸市・取手市・野田市 各1名)
 今後増加が見込まれる外国人に対する日本語教育は喫緊の課題です。ボランティアとして日本語教育に携わり苦労をしている方を対象に、AIRAの日本語の教え方講座を担当されていました北村先生に、日本語教育及び日本語教室のあり方とはの講演をお願いしました。
 北嶋副会長の進行で、主催者を代表したへさき会長の挨拶に続き、講演は始まりました。
 主な内容は、次のとおりです。
1 地域日本語教育ボランティア講師の役割
  日本語教育に携わるボランティア団体は、約2100団体あり、日本語教育者の59%は無償で働くボランティア。人の為に役立つという無償の精神で教えている。
  ボランティア講師は、日本語学校と異なり外国人が日本で生活するうえで必要な、生活支援に役立つ日本語を教えること。相手が知りたいことを、役立つことを教える。教えたいことを教えたり、相手が求めていないことを教えることではない。相手の要望・期待に応えるアドバイザーと言える。
2 学習支援方式
  従来の文型説明型・構文型は、文法から対話文を作っており、これは日本語学校や論理的説明を求める人には役立つが、実生活では使用することはない。
これを、生活実践型、何ができるかを行動に移したいことを会話文にする「Can-do型」、言葉を用いてやりたいことにをできる様にする教え方に変える。
 
 最後に質疑応答がありました。北村先生の質疑を通じた内容は、次の通り。
1 受講生のニーズの把握は難しいが、日頃の授業の中で気づき捉える。その点講師は評価者であり、評価して学習目的を決める。
2 自分の教え方に疑問を持つ。自己満足は良くない。
3 授業では会話を楽しむ、話す雰囲気づくりをする。口慣らしの場と考える。理屈では教えない。
4 学習者が来なくなる場合は、その理由を考える。教え方は? 魅力ある授業だったか? 等

 その他、テキストの決め方は? 他の人の教え方に疑問を感じた時は? 子どもと大人への教え方に違いはあるか? など日頃活動している中での疑問が出されました。
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