2007年度のフォローアップ講座としては最後となりましたが、外国人に日本語を教える場面で生じた疑問点、問題点について北村教授から種々アドバイスがありました。
(1) 童謡など歌を使って日本語を教える方法は外国人の生徒には効果的な場合があります。歌詞の助詞がしっかりしています。生徒からせがまれるケースもあるので先生の皆さんは1,2曲おはこの歌を持っているとよい。歌えないとかたくなに逃げるのは生徒とのコミュニケーションを考えると賢明ではありません。
(2) 新聞記事を使うやり方も日頃の実生活を書いているので良い教材です。ただし新聞記事は5W1H(五つのWhatと一つのHow)を一気に盛り込む必要性があるため文章が長いという特徴があるので、教えるときは生徒がわかるように工夫してください。
(3)生徒がまだ充分理解していないなと思ったときも、「だめですねー。まだ覚えられないの?」といった直接的な表現は避けてください。生徒のプライドを傷つけることがあり逆効果になります。生徒が理解できていないのは教えている自分にも責任があると思ってください。
(4)到達目標を設けて教える。 生徒は自分が学習したことを生活のなかで使えると充実感が生まれさらに学習意欲が高まります。
(5)類義語はそれらの言葉が同じ意味に思えても少しでも差異があればどちらも言葉として生き残ります。全く同一と皆に認識されたらどちらか一方は消えていく傾向があります。説明が難しい類義語・文が出てきてすぐ説明・回答が出来ないときはひとまず書いてみると良い。時間をかけているうちに何かが浮かんでくることがあります。まずその類義語に共通していることを見つけ、次に異なるところを見つけるという方法をとると良いでしょう。
(6)自分では完璧に使い分けている言葉・文を外国人の生徒に説明することが非常に難しいことがありますが、適切な例文を引用すると容易に理解してもらえることがあります。適切な例文でないとかえって混乱させるので日頃からの勉強が大事です。
講座はお茶とクッキーをいただきながら進められましたが、先生のユーモア溢れるお話に笑いが絶えませんでした。最後にAIRAおよび受講生の代表より北村教授にお礼の言葉を述べ花束をお送りしました。
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